菊池家のモミジ
 国道349号線から村道を生田集落に向かうと、右側にひときわ目立つ屋敷林があり、その一角にこのモミジがある。この地は幕末まで修験龍泉院の屋敷で、300年前に建てられた茅葺き屋根の母屋や祓堂が残っている。この付近は、元禄以前に廃寺となった真言宗観音寺があったところと伝えられている。モミジ以外にもカシや、クリ、カヤ、マツなどの大木や古木が平地の屋敷いっぱいに生育しており、村内でこれだけの屋敷林はめずらしい。


菊池家のモミジ
所有者の襟を正して新緑のもと
 このモミジの根張りは素晴らしく、また樹形も整っている。この樹の根元を村道が通っているため、村道側の枝に少し枯死が見られるが、枝が八方に力強く拡がり名木といってもいいほど、素晴らしいモミジである。県内、あるいは近県のモミジを見ても、これだけの風格を持ったものは珍しく、県指定にしても引けをとらないモミジであり、秋の紅葉時期には見事な色を出して季節感を感じさせてくれる。



 このモミジは、各地に生え、庭にも植栽されているヤマモミジでタカオモミジの変種と思われる。